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デマンドレスポンス(DR:Demand Response)とは
私たちが電気を使ったり、節電をしたり、
量を調整すること・消費パターンを変化させることで
電気を賢く使うことです。
それは、再生可能エネルギーの有効活用を促します。
電気は貯蔵することが難しい、さらに常に需要(消費)と供給(発電)のバランスを保つ必要があります。このバランスが崩れると電気の品質の1つでもある周波数が変動し、大規模停電にもつながる恐れがあります。需要にあわせて供給する(同時同量)には、瞬時に需給の変化に対応することが重要で、バランスを保つ役割は発電事業者によって担われてきました。 近年は再生可能エネルギーの導入などにより電源の多様化が進み、予測不能な発電量の変動への対応が増大しています。そこで、消費側の私たちも供給状況に合わせて、上手な電気の使い方を生活に取り入れる「DR:デマンドレスポンス」の動きに期待が高まっています。
デマンドレスポンスには「上げのDR」と「下げのDR」の2種類があります。
「上げのDR」:JEPXの市場価格が安い時間帯は電気を積極的に使う
気温の穏やかな春・秋の日中などは、冷暖房需要が低下する一方で、太陽光発電に代表される再生可能エネルギー(再エネ)が卸電力取引市場に多く流入するため、電力が余る時間帯が生じる(市場の価格が下がる)ことがあります。その時間帯の電気の使用をあえて増やすことを「上げのDR」と呼びます。この活動は再エネの活用促進にもつながります。
「下げのDR」:市場価格が高い時間帯は使用をできる限り控える
厳寒期の暖房や厳暑期の冷房などで電力需要が急増する季節は、電力が不足する時間帯が生じる(市場の価格が上がる)ことがあります。その時間帯の電気の使用を減らすことを「下げのDR」と呼びます。
再生可能エネルギー(自然変動電源)の拡大と安定電源の減少
太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーは日射量などの気象条件により発電設備の出力が変動するため、火力発電などで発電量を調整することで変動を吸収し、需給を一致させています。太陽光発電量の多い九州や西日本では昼間の時間帯で再エネ電力が多く生じるため、発電量が需要量を上回る時間帯が生じる場合、出力制御により再生可能エネルギーを抑制することで需給バランスを維持することもあります。
一方で、電力の安定供給に欠かせない調整力は火力発電が主に担っています。その火力発電は電力自由化や脱炭素化を背景に休廃止が増加傾向にあり、2016年度からの5年間では、毎年度200万から400万kW程度の火力発電が廃止となっています。
これらの解決策の一つとして挙げられるのが「デマンドレスポンス」です。
各地域で電力がひっ迫の警報が発令された際に消費者の私たちが電力消費を控える
または、余剰電力がある際は、積極的に電気を使用する、時間帯をシフトするなど
対応を行うことで安定した電力の需要と供給のバランスを整えることができます。
日々の市場価格を簡単に確認!デマンドレスポンスをサポート!
かんきょういちばでんき
環境市場でんきサイトの「マイページ」では
各のグラフが見られます
棒グラフ(青)は過去2年間の日ごと、30分ごとの電気のご使用量が1時間ごとに更新され、ほぼリアルタイムでご確認いただけます。折れ線(オレンジ)はJEPX市場価格を表示します。翌日のJEPX市場価格も正午には表示されます。昨日や先月、昨年のご使用状況を見ながら、お客さまの生活スタイルの傾向をご確認いただけます。
明日のJEPX市場価格をメールでお知らせ
「市場価格配信登録」でメールアドレスをご登録いただくと、明日の市場価格について、最安/最高のプライスと時間帯や各時間帯の平均など情報を配信いたします。
特に市場に連動した「市場連動型料金」で電気をご利用になるお客さまは、毎日の変動確認が有効的です。JEPXの市場価格が安い時間帯は電気を積極的にお使いいただき(上げのDRを実施)、市場価格が高い時間帯は使用をできる限り控える(下げのDRを実施)ことで、上手に賢く電気をご使用いただけます。ぜひマイページにてご活用ください。
ご自宅やオフィスでできること
消費電力の多い家電
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比較的長い時間使うものは、安い時間帯で
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IH調理器3000W
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炊飯器350~1200W
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オーブンレンジ1300W
使用時間の短いものは
生活のリズムに合わせて-
オーブントースター1200~1350W
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電気ポット700~1000W
片付けは比較的
安い夜間に-
食器洗浄機1200~1300W
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洗濯と掃除は安い時間帯がおすすめ
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洗濯機500~900W
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衣類乾燥機1200~1400W
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アイロン1200~1400W
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掃除機1000~1100W
在宅勤務もちょっとした気遣いで
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デスクトップパソコン150~300W
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ノートパソコン50~120W
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※無理のない範囲での調整をお願いします。
全家庭で消費電力の1%を節電するとコンビニ約1万5千店舗分が1日で消費する電力と同程度のエネルギーが削減できます。
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冷蔵庫
冷蔵庫の冷やしすぎを避け(強→中)、扉の開閉時間を減らし、食品を詰めすぎないようにしましょう。
※食品の傷みにはご注意ください空調
冬は重ね着をするなどして、無理のない範囲で室内温度を下げましょう。
目詰まりしたフィルターを掃除しましょう。
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照明
不要な照明は消しましょう。
リビングや寝室の照明の明るさを下げしょう。
全オフィスで消費電力の1%を節電すると、家庭約10万世帯が消費する電力と総程度のエネルギーが削減できます。
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空調
使用していない会議室や休憩室、廊下などは空調を停止しましょう。
照明
可能な範囲で執務室や店舗エリアの照明を間引きましょう。
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パソコン
長時間パソコンから離れる時は電源を切るか、スタンバイモードにしましょう。
参考:ディマンド・リスポンスを活用してあなたもMY電チェックはじめませんか? https://setsuden.go.jp/